最後となる2021年版の環境カレンダーを手にする高月さん(京都市北区)

最後となる2021年版の環境カレンダーを手にする高月さん(京都市北区)

 環境漫画家・俳夢雲(ハイムーン)として知られる高月紘さん(79)=京都市北区=が30年間作画を担ってきた、環境カレンダーが2021年版で最後を迎える。地球温暖化などを親しみやすいイラストで描き、環境に配慮した生活を提案してきたが、体力面に加え、エコ活動が浸透してきたことから、節目の年で区切りを付けた。

 カレンダーは、市民グループ「日本環境保護国際交流会」(北区)が1992年版から発行。京エコロジーセンター(伏見区)館長も務める高月さんに初版から作画を依頼している。

 高月さんは、毎年春に翌年のテーマが決まった後、表紙と12カ月分のイラストの原画作成に取りかかる。印刷までのスケジュールを逆算すると、作業は真夏に集中。近年の酷暑も重なり、「来年は80歳。体力の方が続かない」と、筆を置くことにした。

 「最初のころは市民の環境問題への関心はまだまだ低かった」と高月さん。これまで取り上げたテーマは森林伐採や食品ロス、海洋プラスチックごみなど多岐にわたり、子どもでも理解できるようにかわいらしいタッチのイラストで環境保護を訴えてきた。30年間で生活ごみは減り、エコバッグや自然エネルギーの普及も進み、「エコ活動は当たり前になり、かなり定着してきた」と手応えを語る。

 最後の作品は「希望の種をまこう」がテーマ。さらなる機運の高まりへ期待を込め、過去の作品で登場した地球や木、動物などのキャラクターが勢ぞろいし、自然の大切さを改めて訴える。「時代とともに環境問題は変わる。これまで日頃の生活の中で気をつけてもらうというメッセージを送ってきた。将来にも夢を持ってもらいたい」と願う。

 カレンダーはA4判で1部1千円。希望者はメールinfo@jeeeco.orgまで。12月16日まで京エコロジーセンターで21年版カレンダーの原画展が開かれている。