伊根町内だけで販売されているパロディー商品「イネチョウ」を持つ澤田さん(京都府伊根町日出)

伊根町内だけで販売されているパロディー商品「イネチョウ」を持つ澤田さん(京都府伊根町日出)

 京都府伊根町の観光を盛り上げようと、森永製菓の人気商品「ハイチュウ」のパロディー商品「イネチョウ」を企画した町内の男性が、新型コロナウイルスの影響で在庫を抱え困っている。男性を助けるため町内の旅館がお通しで提供するなど、支援の輪が広がっている。

 伊根町をPRしたいという思いから、お土産商品を個人で手掛けている会社員澤田秀太さん(29)=伊根町日出。手軽に購入でき、SNSなどで話題になるものを作りたいと、2019年11月に考案した。パッケージなども考え、森永製菓に直談判。約2万個の生産を取り付けた。

 味はイチゴとブドウの2種類あるが、どちらも丹後弁で「おいしい」を意味する「うみゃぁー」味。パッケージには舟屋の写真と同町のマスコットキャラクター「ふなやん」が描かれている。同町観光協会のQRコードも記載している。

 町を訪れてもらうため、20年3月末から町内の旅館や観光施設のみで販売したが、新型コロナウイルスにより観光客が激減。11月17日時点で約8千個が残っており、21年1月末の賞味期限が迫る。窮状を知り、町内の旅館「油屋別館 和亭」では、10月からお通しとして宿泊客に提供している。濱野茂樹支配人は「伊根に貢献しようとする彼の心意気を感じ、応援してあげようと思った」と話す。

 イネチョウを置く事業所が増えていることに澤田さんは「とてもありがたい。支えてくれる人がいるから面白いことができる。伊根町を盛り上げるために、これからも頑張りたい」と話していた。