島津製作所の中本会長が島津源蔵について語った講演会(京都市下京区・ホテルグランヴィア京都)

島津製作所の中本会長が島津源蔵について語った講演会(京都市下京区・ホテルグランヴィア京都)

 京都商工会議所科学技術振興・新産業創造特別委員会が主催する講演会が18日、京都市下京区のホテルであった。島津製作所の中本晃会長が「コロナ禍に活きる・島津源蔵氏に学ぶイノベーションの源流」と題して講演し、先人の教えを基に「コロナ禍に前を向くために必要なのは新たな価値を生み出すイノベーションだ」と訴えた。

 中本会長は、同社の礎となった初代と二代目の島津源蔵の足跡を紹介。廃仏毀釈で仏具需要が低迷する中、初代が理化学機器製造に踏み出した経緯を語り、「基となる鋳物や金属加工の技術を持ち、強い志があったから創業できた」と指摘した。

 初代と二代目がそれぞれ気球の打ち上げやエックス線写真の撮影、鉛蓄電池の開発を成し遂げたエピソードも披露し、「失敗を繰り返しながら独創性を発揮して作り上げた。イノベーションは勉強とチャレンジ精神、あきらめない心が作りだす」と述べ、その精神が田中耕一氏のノーベル賞受賞にもつながったと強調した。

 パネル討論では、辻理委員長(サムコ会長)が司会を務め、TOWAや日本新薬、片岡製作所の代表らと意見を交わした。