JR西日本が線路脇に設置するデータ収集装置。IoTの力で検査業務の省力化を図る(大阪市・JR西日本本社)

JR西日本が線路脇に設置するデータ収集装置。IoTの力で検査業務の省力化を図る(大阪市・JR西日本本社)

 JR西日本は18日、奈良線(京都―木津)や東海道線(米原―神戸)など近畿の主要6線区で、信号機や踏切の異常を検知するセンサーやデータ収集装置を導入すると発表した。鉄道インフラのIoT(モノのインターネット)化で点検作業を省力化し、作業員の労災予防にもつなげる。

 信号機や踏切に取り付けたセンサーやカメラが機器の状態を監視し、収集したデータを線路脇に設ける装置に無線送信する。JR西が管理する在来線には踏切が約5400カ所、信号機が約1万カ所あり、作業員が現地で実施する検査などの作業を遠隔から管理する。列車との接触や感電など事故も減らせるという。

 2023年3月までに順次導入し、投資額は約11億円。同社は近畿の電気関係の検査業務を「10年で4割ほど削減できる」とみる。

 また、JR西の長谷川一明社長は同日の記者会見で、将来的に京都駅を経て新大阪駅に接続する北陸新幹線の金沢―敦賀間の開業が工事遅延で1年半遅れる見通しを政府が示したことについて、「地元を含めて経済的な損失が発生する。敦賀までの開業が遅れたとしても、新大阪までの工事が遅れることがないようにしてほしい」と求めた。