京都府警本部

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動物愛護団体が立ち入った際の女の自宅内。ごみが積まれ、汚れたペット用ケージに犬や猫が入れられていた(6月、八幡市・同団体提供)

動物愛護団体が立ち入った際の女の自宅内。ごみが積まれ、汚れたペット用ケージに犬や猫が入れられていた(6月、八幡市・同団体提供)

 動物愛護ボランティアとして引き取った犬や猫を劣悪な環境で飼育し、餓死させるなどしたとして、京都府警生活保安課と八幡署は19日、動物愛護法違反(殺傷、虐待)の疑いで、パートの女(54)=八幡市=を逮捕した。女の自宅では犬猫の死骸が計52匹分見つかっており、府警は犬や猫が増えすぎて世話できなくなる「多頭飼育崩壊」を起こしたとみて調べる。

 八幡署などによると、女は約25年にわたって行政の殺処分を免れるなどした犬猫を預かるボランティア活動を続けていた。病気や高齢で引き取り手のないケースでも多く受け入れ、関係者の間で「神様」と呼ばれていたという。

 逮捕容疑は1~6月、八幡市にある一戸建ての自宅で、餌や水を与えず猫1匹を餓死させ、動物の排せつ物や死骸を放置した室内で犬25匹と猫4匹を飼育し、虐待した疑い。女は「汚物だらけの場所で飼っていたが、餌と水はやっていた」と容疑を一部否認しているという。

 神戸市の動物愛護団体によると、女に預けた犬猫の行方が分からなくなるケースが続き、団体関係者が今年6月3日、女の自宅を訪れた。室内には動物の排せつ物やごみが高さ1・5メートルほど積み上がり、ミイラ化した死骸もあった。団体の通報を受けて府警が家宅捜索し、約16トンのごみを撤去したという。

 府山城北保健所によると、昨年3月以降、近隣住民から「悪臭がする」「犬の鳴き声がする」と苦情が寄せられていたという。