ネギの苗を植える栽培農家(八幡市内里)

ネギの苗を植える栽培農家(八幡市内里)

 観測史上最大の強風が吹き荒れた台風21号の直撃から4日で1カ月。京都府山城地域の農作物被害は府の集計(9月28日時点)で約71ヘクタール、約2億1千万円に上り、地域別で府内最大とみられている。9月30日の台風24号の打撃もあり、被害はさらに拡大する見込みだ。

 八幡市は主要作物のネギが深刻な被害を受けた。市の調べで約19ヘクタール、約8300万円の損害。ネギ農家(28)=同市八幡=は収穫期だった0・2ヘクタールのネギの半分が倒れて出荷できず、残るネギも折れ曲がるなどして「半値ほどになった」という。収穫前の畑も、農業用マルチシートがはがれ、冬場の収穫量減は避けられそうにない。

 ネギ農家は「栽培を止めたら収穫はなくなる。台風の合間でも、次のネギをどんどん植えていかないと」と話す。長雨に備えて畝立て時期を早め、小松菜やネギ用の農業用ハウスの扉を補強した。

 山城地域の九条ねぎは、JA京都やましろ(京田辺市)が築地市場(東京都)に出荷、関東で人気が高まっていた。9月は例年1日約700キロを出荷していたが、台風などで今年は200~300キロに落ち込み、出荷ゼロの日もあり、痛手になった。

 京田辺市特産の田辺ナスも、暴風で実に傷が付いたり、葉が飛んで成熟が遅れたりした。JA京都やましろによると被害は約1千万円。施肥を増やすなどの対策を実施、現在は花が咲いて実をつけ、収穫は回復しつつあるという。