窓を開けながら授業を受ける美山中の生徒たち。寒冷地だが、冬でも窓をわずかに開けて換気を図る(南丹市美山町)

窓を開けながら授業を受ける美山中の生徒たち。寒冷地だが、冬でも窓をわずかに開けて換気を図る(南丹市美山町)

 新型コロナウイルスが感染拡大傾向にある中、京都府の丹波2市1町の小中学校では冬場も予防のために教室の換気を励行するものの、寒さ対策が課題だ。天井に集まりがちな暖かい空気を送風機で循環させて室温が下がらないようにしたり、電気代がかさむのは承知の上でエアコンの設定温度を高めたりと、各校がさまざまな工夫をする。

 亀岡市篠町の詳徳小では、全15教室に空気を循環させるサーキュレーターを導入し、教室の空気を休み時間に短時間で換気できるようにする。同時に、灯油ストーブの暖気を循環させ、窓から入る冷気を和らげる狙いだ。

 現在、各教室では24時間換気扇を稼働させるとともに、授業中も窓を大きく開け放っているが、サーキュレーター導入後は、窓は授業中はわずかに開けるだけにとどめ、休憩時間に大きく開ける予定だ。鳩﨑仁校長は「これから寒さも厳しくなる。手探り状態だが、最善の方法を探っていきたい」とする。

 南丹市美山町は12月~2月の平均気温が2・6度で、近隣の京都市よりも3度低い。美山中では、真冬も含めて教室の一部の窓は常時、15センチ前後は開けておく。昨冬まで換気は休み時間が中心だった。上方の暖かい空気が下に行くよう、扇風機を回し、室温が下がらないようにする。従来、教室内での着用を認めていないコート類も、生徒らからの要望が相次ぐようであれば検討する。明田忠弘校長は「吹雪の場合には窓を閉めるなど、状況を見ながら対応していく」と話す。

 南丹市園部町の園部中も原則的に常時、窓を開ける。授業中に防寒着を着るのも認める。エアコンの設定温度を数度上げることも検討する。市内11小中学校の9月の電気代は前年同月比1・6倍の約400万円で、換気しながらのエアコン稼働が電気代の上昇につながるのは確実だ。國府常芳校長は「経費は税金であり、心苦しいが、生徒の健康を第一に考えて各種の予防策に取り組みたい」とする。

 京丹波町本庄の和知小は、エアコン設定温度を例年の22度よりも高めにし、稼働時間も長くする。体育館などに集まる際は上着の着用も認めるという。田中敏夫校長は「冬は体調管理が必要。児童が登校する前から教室を暖めておくなど工夫したい」と話す。

 同町高岡の竹野小では、11月から各教室の後方に空気清浄機とサーキュレーターを設置し、換気対策に取り組んでいる。基本的に窓は開けているが、風の強い日は室温を一定に保つために閉める場合もあるという。