6人席に仕切りを置いて対策するそば店(京都市下京区)

6人席に仕切りを置いて対策するそば店(京都市下京区)

 新型コロナウイルスの感染者が再び急増する中、飲食業界を支援する国の「Go To イート」事業の利用を原則4人以下にする人数制限が、21日から京都府で始まる。だが、仕切りを設置すれば5人以上でも利用を認めるなど、行政の曖昧な基準や店舗側に事実上判断を委ねる方針に、業界では困惑が広がっている。

 京都下京料理飲食業組合(京都市下京区)の本村哲朗理事長は、入店前に食事券使用の有無を確認することの煩雑さや仕切りなどの設備不足で、対応できる店は少ないと指摘。「結局対応は店任せで責任を丸投げしている。分かりやすい基準ならいいが、今のままでは混乱するだけだ」と府の方針に憤りを隠さない。

 感染者の増大に伴い、市内の飲食店では12月以降に入っていた団体予約のキャンセルが相次いでいる。本村理事長は「やっと回復してきた売り上げがまた落ち込むのではないかと不安の声も上がる。人数制限が追い打ちにならないといいが」と危機感を募らせる。

 早速対策に乗り出す店もある。下京区のそば店では、6人席のテーブルに仕切りを置いた。紅葉が深まるにつれて客足も伸びており、昨年より忙しい日もあるという。そば店の担当者は「人数制限も必要かもしれないが、換気や手指の消毒を徹底して感染が広まらないよう配慮するしかない」と気を引き締める。