実験休止で育ててきたテナガエビを放流する大江まちづくり住民協議会の会員(京都府福知山市大江町公庄)

実験休止で育ててきたテナガエビを放流する大江まちづくり住民協議会の会員(京都府福知山市大江町公庄)

 京都府福知山市大江町の住民団体「大江まちづくり住民協議会」は、3年間続けてきたテナガエビの養殖実験を、当面休止することを決めた。特産化を目指して海洋高(宮津市)の生徒らが育てた稚エビを飼育してきたが、水温管理や経費が負担となり、継続は困難と判断した。

 実験を開始した2017年度は、厳冬で川舟を使った水槽に氷が張り、海洋高から譲り受けた480匹は全滅した。次年度は新たな水槽を購入したが、西日本豪雨の影響や共食いも見られてうまくいかず、2170匹を飼った昨年度も生き残ったのは2割だった。

 22日は、これまで育てた約460匹を生徒らと一緒に由良川に放流した。海洋高では今後も養殖の研究を続ける予定で、協議会会長の桑原守朗さん(68)は「休止は残念だが、実験では生残率を高めるなど一定の成果もあった。高校の専門的な研究で、より効率的に増殖させることができれば」と期待した。