大津市は24日、琵琶湖で水上飛行機の実証飛行を行った。市は今後、民間事業者による商業運航を目指し、関係機関などと協議する。
大津市内では1961年から72年までの11年間、大津市浜大津で水上飛行機の遊覧飛行が行われていた。実証飛行は琵琶湖岸のにぎわい創出や観光客誘致に向け、実現可能性を探るため実施した。
この日は、広島県の航空会社が所有する定員10人の水上飛行機が午前9時に関西国際空港を出発し、約1時間後に大津市のなぎさ公園沖の琵琶湖に着水。その後、モニターツアー客らを乗せ、琵琶湖の上空や京都市内を遊覧飛行した。
試乗した佐藤健司・大津市長は「実証飛行で得た課題を解決し、遊覧飛行だけでなく、コロナ後の新しい移動手段としても活用できるようにしたい」と話した。