京都の立憲民主党の幹部ら(京都市内)

京都の立憲民主党の幹部ら(京都市内)

福山哲郎氏

福山哲郎氏

 衆院議員の任期が来年10月で切れる。日本政治は1年以内の解散・総選挙を意識して既に動き出している。新型コロナウイルスの感染拡大状況や経済情勢、菅政権の支持率などさまざまな変数が、政権選択の時を左右する。中でも選挙構図に大きな影響を与えるのが、連勝を続ける与党に対抗する野党共闘だ。京都でも模索は始まったものの、特有の「壁」が立ちはだかっている。

■立民「京都では組めない」 共産の申し入れを拒否

 「我々は応じるつもりはありません」。今月5日、立憲民主党京都府連会長の泉健太(衆院京都3区)は、地方議員や支持団体幹部に電話やメールで説明を繰り返した。この日、共産党府委員会が急きょ会見を開き、次期衆院選での野党共闘に向けた協議を立民府連に申し入れたことを明らかにしたからだ。

 立民府連幹事長の田中健志が共産側から申し入れの文書を手渡されたのが4日。立民側は「水面下の働きかけ」と考えていたが、翌日に公表した共産の動きに反応せざるを得なかった。8日に京都市南区で開いた常任幹事会でも共産からの申し入れについて議論し、改めて「京都では組めない」との意見でまとまった。

 常任幹事会の終了後、泉は記者団に「現時点では申し入れに応じられない。国民民主党や社民党との友好関係がある」と強調し、会場を去った。京都における「非共産」を強く意識した発言だった。

■国会では野党共闘、でも京都では…

 京都で根強い「非共産」だが、全国では様相が異なる。昨年の参院選1人区では、野党は共産を含めて候補者を調整し、埼玉や岩手の県知事選でも共闘を進めた。しかし、今年2月の京都市長選で旧立民と旧国民民主党の両府連は、公明党と自民党府連が推す現職に相乗りし、共産推薦候補と戦った。

 旧立民と一部を除く旧国民が合流して誕生した現在の立民は衆参150人以上を擁し、野党第1党として共闘を主導する。その立民で党ナンバー2の幹事長を務める福山哲郎(参院京都選挙区)は今月10日、国会内の定例会見で「国会での共産を含めた野党共闘は誰が見ても菅政権に向かって対峙(たいじ)している」と強調した。

 一方で「京都では(共産と)選挙で戦っている」とも述べ、野党共闘が進展しない理由に選挙区事情を挙げた。しかし立民府連のベテラン幹部はこう語る。「政治家にとって選挙は付きもの。共産と敵対するのは選挙だけが理由ではない。蜷川府政にさかのぼる」