滋賀県庁

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 滋賀県が進める安土城(近江八幡市安土町)の天主「復元」プロジェクトについて、三日月大造知事は24日、デジタル技術を活用した復元や未調査部分を発掘調査する「令和の大調査」の実施など視覚化へ向けた方針を発表した。県は早ければ来年度にも調査計画策定に着手する考え。

 天主復元は、2026年の安土城築城450年に向け、仮想現実(VR)や、AR(拡張現実)を発展させて現実と仮想の映像を組み合わせたMR(複合現実)などの技術で見せる。三日月知事は「遺構に影響を与えることなく、今後、調査研究の進展で新しい知見などが出てきた際にも柔軟にできるこの案が最良なのではないか」と述べた。県文化財保護課によると、琵琶湖の水運やセミナリヨ(キリスト教の神学校)などを含めた城下町エリアのデジタルでの再現を検討するという。

 城の全容解明に向けた発掘調査については、遺物が見つかる可能性がある天主の倒壊場所など未調査の場所で、できるだけ早く実施する。これまで特別史跡の指定範囲の2割程度しか調査が進んでいないという。

 方針には、石垣を見せるための樹木整備、織田信長が狩野永徳に描かせてローマ教皇に届けたとされる「安土山図屏風」を発見するための情報収集なども盛り込まれた。