新型コロナウイルス収束を願い、大福梅を袋詰めする巫女たち(京都市上京区・北野天満宮)

新型コロナウイルス収束を願い、大福梅を袋詰めする巫女たち(京都市上京区・北野天満宮)

 新年の縁起物「大福梅」の袋詰め作業が25日、京都市上京区の北野天満宮で始まった。平安時代に疫病退散を願って始まった行事だけに、新型コロナウイルスの収束への祈りを込めて、巫女(みこ)たちが清めの意味があるシダの葉「ウラジロ」とともに梅を包んでいた。

 大福梅は、元旦に白湯(さゆ)や茶に入れて飲むと1年を健康で過ごせるとされる。境内で6月に採取した実を塩漬けし、8月上旬から約1カ月、飛沫(ひまつ)シールドで覆いながら土用干しした。酷暑で、例年より早く乾いたという。

 酸っぱい香りが漂う境内西側の紅梅殿では、感染対策として覆面に白い手袋を着けた巫女たちが、梅の実6粒を奉書紙に包んでいった。巫女の伊藤友香さん(27)は「コロナが収まり、皆様の生活が1日も早く元に戻りますようにと願い、臨んでいる」と話した。

 作業は12月上旬まで続き、約3万袋を用意する。12月13日の「事始め」から参拝者に1袋700円で授与する。郵送も受け付ける。