ムベの箱詰め作業をする大嶋奥津嶋神社の関係者ら(近江八幡市役所)

ムベの箱詰め作業をする大嶋奥津嶋神社の関係者ら(近江八幡市役所)

 滋賀県近江八幡市内に自生し、不老長寿の果実とされるムベを皇室に献上しようと、市内の神社の宮司や氏子が17日、赤紫色に熟した15個の実を同市役所で箱詰めした。18日に東京の宮内庁に届ける。


 ムベはアケビ科の一種で素朴な甘みが特徴。天智天皇が狩猟で立ち寄った奥島(現在の同市島町)で出会った老夫婦に長寿の秘けつを尋ね、差し出された果実を食べて「むべなるかな(もっともだ)」と話したのが名の由来とされる。
 献上は1982年に途絶えたが、大嶋奥津嶋神社(同市北津田町)の深井武臣宮司(77)が2002年に復活させた。この日は氏子らとともにムベの実を特製の竹かごに入れ、ヒノキの箱に収めた。深井宮司は「猛暑や台風を乗り越え、献上することができてほっとしている」と話した。