小林容疑者らが同居していたアパート(滋賀県愛荘町東出)※画像の一部を加工しています

小林容疑者らが同居していたアパート(滋賀県愛荘町東出)※画像の一部を加工しています

 滋賀県愛荘町東出のアパートで、男性が家人らから食事を与えられず、暴行を受けて殺害されたとされる事件で、死亡した無職岡田達也さん=当時(25)=は、昨夏から携帯電話を使用できず、大半の外出時は、殺人容疑で逮捕された家人の無職小林久美子容疑者(55)と一緒に行動していたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、外部と連絡できない岡田さんを、小林容疑者が事実上の監視下に置いていたとみて調べている。

 捜査関係者によると、岡田さんは2018年10月ごろから、小林容疑者宅で生活を始めた。当初は解体作業員をしていたが辞め、19年春ごろから生活費を入れられなくなった。県警捜査1課は、これを機に小林容疑者らの暴力や食事制限が始まったとみている。

 収入がない岡田さんは同年夏ごろから、携帯電話料金も未払いになり、使えなくなったという。県警によると、暴行は5月ごろから続き、室内の施錠や身体拘束はなかったが、所持金や外部との連絡手段がない中、小林容疑者と常に行動をともにする状態だったという。ただ、近所に一人で買い物に複数回行ったこともあるといい、なぜ、小林容疑者宅に戻ったか経緯を調べている。

 小林容疑者の逮捕容疑は、同居のアルバイト作業員の少年(19)と共謀し、昨年5月下旬~同10月25日、アパート自室で岡田さんに十分な食事を与えず、素手や金属棒などで頭部などに何度も暴行を加え、殺害した疑い。