見物客が少ない中で静かに行われた一斉放水(南丹市美山町北・かやぶきの里)

見物客が少ない中で静かに行われた一斉放水(南丹市美山町北・かやぶきの里)

 京都府南丹市美山町北の国の重要伝統的建造物群保存地区「かやぶきの里」で、防火用放水銃の点検をするための一斉放水が行われた。新型コロナウイルス拡大防止のため事前告知はせず、見物客が少ない中、水のアーチがかやぶき屋根を彩った。

 放水銃は1995年の阪神淡路大震災を機に設置し始め、2000年には未設置だった美山民俗資料館が焼失し、整備を進めた。一斉放水は放水銃を管理する市教育委員会や北村かやぶきの里保存会が年2回実施。白いカーテンがかやぶき集落にかかる風景で多くの観光客を集めるが、コロナ禍で今年の5月は初めて中止した。

 25日にあった試験放水では56基が曇り空を目掛けて勢い良く水を発射し、首を振りながら約10分間、かやぶき民家の屋根をくまなくぬらした。市教委は「非常時に動かせるよう地域ぐるみで訓練をしっかりと続けていく」としている。