電話相談を受けるボランティアスタッフ(京都市上京区・京都犯罪被害者支援センター)

電話相談を受けるボランティアスタッフ(京都市上京区・京都犯罪被害者支援センター)

 京都犯罪被害者支援センター(京都市上京区)が、犯罪や事故の被害にあった人の支援を行うボランティアスタッフを募集している。昨年7月、京都市伏見区で発生した京都アニメーション放火殺人事件では、全力で支援に当たったが、死傷者が69人と多数だったためマンパワーに限界も感じたという。事件の裁判を来年以降に控え、同センターは「より多くのボランティアを養成し、支援にあたりたい」と強調する。

 同センターは現在、ボランティア約30人が活動しており、電話相談や、行政手続き・裁判の付き添いといった直接支援を行っている。

 京アニ事件では、事件の約1カ月後から現在まで、遺族や被害者約20家族を対象に、役所や捜査機関への付き添い、見舞金の給付申請の援助などを行った。支援は、事務局スタッフと経験歴の長いボランティア約15人を中心に、2人一組で行ってきたという。

 支援歴13年目のボランティアの女性(65)=京都市伏見区=は、行政手続きに赴く遺族に付き添った。行政の配慮が足りない対応をきっかけに、抑えていた悲しみや怒りが湧き出た場面に出会ったといい、「そばにいる大切さを実感した。少しでも不安やつらさを和らげる存在になれれば」と話す。

 同センターによると今後、裁判になれば、遺族や被害者が公判参加するための手続きや傍聴の付き添いなど、より多くの支援者が必要になるという。冨名腰由美子事務局長は「現状の人数ではとても足りない。多くの人に関わっていただくことが、被害者支援全体の充実につながる」と話す。

 スタッフになるには、1月~3月に計6日の事前研修を受講後、1年かけて弁護士、精神科医など専門家らから具体的な支援法を学ぶ。募集は15人程度で、併せてほくぶ相談室(京都府福知山市)でも5人程度募る。締め切りは12月7日。問い合わせは同センター075(415)3008。