牧野省三賞を受けた故津川雅彦さんの長女・真由子さん(中央)と、映画祭名誉実行委員長の中島貞夫監督(右)=西本願寺

牧野省三賞を受けた故津川雅彦さんの長女・真由子さん(中央)と、映画祭名誉実行委員長の中島貞夫監督(右)=西本願寺

三船敏郎賞を受けた中井貴一さん(中央)。舞妓に挟まれ、レッドカーペットで手を振った=京都市下京区・西本願寺

三船敏郎賞を受けた中井貴一さん(中央)。舞妓に挟まれ、レッドカーペットで手を振った=京都市下京区・西本願寺

 「京都国際映画祭2019」が17日始まり、西本願寺(京都市下京区)で開幕式典が開かれた。日本映画の発展に貢献した人に毎年贈られる牧野省三賞は省三の孫に当たり、昨年78歳で亡くなった京都市出身の俳優、津川雅彦さんに贈られた。国際的活躍が期待される俳優に贈られる三船敏郎賞は、中井貴一さん(58)に贈られた。

 吉本興業などでつくる実行委員会が主催。国内外の100作品を超える映画を京都、滋賀の映画館や劇場で特集上映する。20日まで。

 式典では、映画祭名誉実行委員長の中島貞夫監督(85)が撮影現場のように「ヨーイ、スタート」の掛け声で開幕を宣言した。

 三船賞を受けた中井さんは「両親が京都出身の僕は今も本籍が京都にある。デビューして40年近く役者が続けてこられたのは、先輩に支えられたから。津川さんにもいろんな遊びを教えてもらった」と振り返り、「時代劇を伝承し、教わった所作をきちんと伝えていきたい。京都の撮影所がもっと華やかに、時代劇が作れるよう精進していきたい」と誓った。

 牧野賞のトロフィーを津川さんの代理で受け取った長女の女優、真由子さん(45)は「父は生前、牧野賞を身内がもらうのもどうかと辞退したことがあったが、今年は省三の没後90年ということで、もらってもいいかと父の墓参りをしてきた。光栄です」と語った。選考委員の中島監督は「俳優だけでなく監督もした彼の映画への情熱は、日本映画に大きな役割を果たした」とたたえた。

 今年の映画祭では、牧野省三没後90年にちなんだ時代劇の特集上映もある。新旧の映画上映のほかにも、元淳風小(下京区)ではプロレスやアートの催し、岡崎公園(左京区)ではステージイベントなど多彩な企画がある。上映作品や日時、会場などの詳細は公式ホームページhttps://kiff.kyoto.jp/またはチケットよしもと0570(550)100へ。