滋賀県警本部

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 滋賀県愛荘町東出のアパートで昨年10月、無職岡田達也さん=当時(25)=が家人らから暴行を受けるなどして殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された無職小林久美子容疑者(55)らが、岡田さんの生活費などとして、親族に頻繁に電話し金銭を脅し取ろうとしていた状況が27日までに明らかになった。結果的に金銭は得られず、最後にかけたとみられる電話から約1週間後に岡田さんは死亡しており、県警は詳しい状況を調べている。

 捜査関係者によると、岡田さんは、小林容疑者宅で暮らし始めて約半年後の昨春ごろから、仕事を辞め生活費を払えなくなったという。その前から、ささいな理由などで暴力を振るっていたとされる小林容疑者らはその後、暴行の頻度を上げていったという。

 小林容疑者はすでに恐喝未遂罪で起訴されており、起訴状などによると、殺人容疑で逮捕された同居のアルバイト作業員の少年(19)と共謀し、昨年8月13日~10月19日ごろ、岐阜県の岡田さんの兄に「(岡田さんは)仕事をしないのに面倒を見ている。150万円払え」「用意しないならヤクザを連れて行く」などと複数回電話。通話中に岡田さんを殴り、悲鳴を兄に聞かせるなどし、要求に応じない場合、岡田さんや兄に危害を加えるとし、脅していたとされる。

 しかし、兄は応じず、岡田さんはその後も暴行を受け続けたといい、同26日、搬送先の病院で死亡した。小林容疑者は、同県に住む岡田さんの父親にも電話で生活費を要求していた時期があるという。

 県警は11月27日、小林容疑者と作業員少年を送検。2人の送検容疑は、昨年5月下旬~同10月25日、アパート自室で岡田さんに十分な食事を与えず、金属棒などで頭部などに何度も暴行を加えて殺害した疑い。