京都市中京区の民家で家人の救命活動に尽力したとして、市中京消防署が中京郵便局の男性局員に感謝状を贈った。男性局員は「女性が元気になったことが何よりうれしい」と喜んだ。
同局第二集配営業部の馬場逸平さん(36)。9月18日、郵便物の再配達で区内の民家を訪ねた際、応対した80代の女性が玄関で心肺停止状態になった。馬場さんは119番するとともに、消防隊到着までの約5分間、現場で胸骨圧迫(心臓マッサージ)を続けた。
女性は消防隊による自動体外式除細動器(AED)などの措置を受けて心拍と呼吸が戻り、その後、退院するまでに回復した。
30日、中京区の同局で竹内真一署長が馬場さんに感謝状を贈呈した。馬場さんは「小学生の頃、ボーイスカウトで胸骨圧迫の方法を学んでいたのが良かった。消防隊の人から『心臓が動きました』と聞いた時は、ほっとした」と振り返った。