南座正面を彩る「まねき看板」。西一枚目に仁左衛門さんの看板が上げられていく(2020年12月1日午前9時6分、京都市東山区)

南座正面を彩る「まねき看板」。西一枚目に仁左衛門さんの看板が上げられていく(2020年12月1日午前9時6分、京都市東山区)

 京都・南座(京都市東山区)の「顔見世興行」(5~19日)を前に、東西の歌舞伎俳優の名入り看板を劇場正面に飾る「まねき上げ」が1日行われた。先月亡くなった坂田藤十郎さん=人間国宝=の定位置だった西の上段一枚目(筆頭)には、当代の片岡仁左衛門さん(76)=人間国宝=の看板が初めて掲げられた。

 まねき看板は、上方系の役者を西側(南座に向かって右側)に、江戸系の役者を東側(左側)に並べるのが通例。西の上段一枚目には、仁左衛門さんの父・十三世仁左衛門さんが亡くなった1994年以降、藤十郎(襲名前は三代目中村鴈治郎)さんの看板が四半世紀にわたって掲げられてきた。

 コロナ禍もあり、今年の顔見世は、例年の昼夜2部制を3部制に変え、公演時間を半分の各部2時間に短縮。期間も2週間に縮める異例の形となる。それでも勘亭流で墨書された計47枚の看板が掲げられ、西側には片岡秀太郎さん(79)=人間国宝、中村鴈治郎さん(61)、東側には中村歌六さん(70)、松本幸四郎さん(47)らの名が上がった。

 コロナに感染し、当面休演予定の片岡孝[たか]太郎さん(52)の看板も上がった。孝太郎さんの父、仁左衛門さんも濃厚接触者にあたるため初日から2日間は休演。中村錦之助さん(61)が「熊谷陣屋」の熊谷を代役で務める。