青空の中、先頭を切って托鉢に回る森川宏映天台座主(1日午前9時8分、大津市坂本4丁目)

青空の中、先頭を切って托鉢に回る森川宏映天台座主(1日午前9時8分、大津市坂本4丁目)

 師走を迎えた1日、天台宗の全国一斉托鉢(たくはつ)が全国25カ所で行われ、大津市坂本地区では、森川宏映天台座主(95)らが家々を回った。今年は僧侶らが消毒を行いながら行脚したり、ホラ貝を吹くのを取りやめたりするなど、新型コロナウイルス感染症対策を講じながら浄財を募った。

 午前9時すぎ、車いすの森川座主を先頭に延暦寺僧侶ら約50人が大津市坂本6丁目の生源寺を出発し、商店や民家が立ち並ぶ通りを歩いた。今年は感染症対策の一環で森川座主の行脚する距離が例年よりも短くなったが、通りでは待ち受けた住民らが紙袋に包んだ浄財を渡すと、手を合わせて姿を見送った。

 一斉托鉢は、飢餓や貧困に苦しむ人々に役立ててもらおうと、同宗の「一隅を照らす運動総本部」が全国の教区などに呼び掛け、毎年12月を中心に行っている。集まった浄財は各地の社会福祉協議会などに寄託される。