-政府・与党が学術会議の在り方を議論している。任命拒否に端を発する問題はどう落ち着くと思うか。

 「首相が野党の追及を突っぱね、平行線をたどるだろうが、日本の国の学問にとっても、政治にとっても不幸ですね。温暖化にしてもコロナにしても。人類として未知の世界を学問、研究で深めなきゃいけない時にこんなことをしていたら国際的に遅れます。研究の世界が政治の世界から白い目で見られ、尊重されていないわけでしょう。若い人がそこに魅力を感じるでしょうか。いま霞ケ関で20代の官僚がたくさん辞めているのは、官僚が大事にされていないから。官僚も研究者も大事にされていない。日本の若者はどこに仕事を求めたらいいんでしょうか」

 かだ・ゆきこ  京都大院修了。農学博士。滋賀県立琵琶湖博物館総括学芸員、京都精華大教授を経て2006年から滋賀県知事を2期8年務めた。元びわこ成蹊スポーツ大学長。19年参院選で滋賀選挙区から初当選。70歳。

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 菅義偉政権が日本学術会議の新会員候補6人の任命を拒否した問題は、国会の議論が深まらないまま推移している。菅首相が説明を事実上、拒否している現状を京滋関係の国会議員はどうみているのか。インタビューした。