京都市動物園に来園したツシマヤマネコのキイチ=同園提供

京都市動物園に来園したツシマヤマネコのキイチ=同園提供

 京都市動物園(左京区)に、国天然記念物のツシマヤマネコ「キイチ」(雄、13歳)が来園した。以前にも同園で飼育されていたが、今回は繁殖目的ではなく、展示することでツシマヤマネコの保護増殖について広く興味を持ってもらう。

 キイチは福岡市動物園生まれ。環境省による保護増殖事業の一環で、九十九島動植物園(長崎県佐世保市)から来園した。京都市動物園では、2015~17年に非公開の繁殖施設で飼育歴があり、17年5月に誕生した「勇希」(雄)と「優芽(ゆめ)」(雌)の父親。

 同園で飼育するツシマヤマネコは計4頭になった。キイチは、今年9月に死んだ当時国内最高齢の「ミヤコ」に代わる唯一の展示個体で、検疫終了後に公開する予定。

 ツシマヤマネコは長崎県対馬市内のみに生息。環境省レッドリストでは絶滅の恐れが極めて高いとされる「絶滅危惧ⅠA類」に分類されている。