大津地裁

大津地裁

 滋賀県高島市で昨年10月、大型トラックと乗用車が正面衝突し、乗用車の夫婦が死傷した事故で、飲酒して居眠り運転したなどとして自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われたトラック運転手の男(58)=金沢市=の裁判員裁判の判決が3日までに大津地裁であった。大西直樹裁判長は「危険性が高く悪質」として、懲役14年(求刑懲役15年)を言い渡した。

 判決によると、昨年10月27日午後6時48分ごろ、高島市新旭町新庄の国道161号を大型トラックで時速約70キロで走行中、飲酒した影響で居眠りして対向車線にはみ出し、福井県敦賀市の会社員松村宏樹さん=当時(56)=の乗用車と正面衝突。松村さんを死亡させ、助手席の妻(57)に重傷を負わせた。判決は1日付。

 大西裁判長は判決理由で、被告は約10年間、「ばれなければいい」と飲酒運転を繰り返し、事故当時も運転中を含む計7時間余り、チューハイ計2リットルを断続的に飲酒しており、「常習的な飲酒運転の途上で引き起こされた事故で強い非難は免れない」と指摘。松村さんの妻は意識の回復の見込みが薄い最重度の後遺障害を負ったとし、「結果の重大性は2名死亡の事案に次ぐ」とした。