「投手との相性や引っ張る力が重要」と東京五輪の代表争いへ意気込む清原(兵庫県尼崎市・ベイコム野球場)

「投手との相性や引っ張る力が重要」と東京五輪の代表争いへ意気込む清原(兵庫県尼崎市・ベイコム野球場)

 ソフトボール女子で京都西山高出身の清原奈侑(日立)が、東京五輪を目指し、日本代表入りを掛けた国内強化合宿に挑んでいる。先月終了した日本リーグでは名門の主将としてリーダーシップを発揮した。捕手の代表争いは熾烈(しれつ)で「今はぎりぎりの位置にいると思うが、長所を最大限にアピールするしかない」と決意を込める。

 小学生の時、兄よりもうまくなりたいと野球を始めた。大阪の地元中学では女子が参加できるチームがなく、ソフトボール部に入部。「野球より投手の球が遅く感じた。打つのは簡単だな」と投打に活躍し、未経験者の多かったチームを府大会3位に導いた。

 「もともと好きでやりたかった。身に着けている道具がかっこよかったので」と、京都西山高に入学して念願の捕手に。同じポジションの経験者だった故吉田茂樹監督に捕球や送球、配球などをたたき込まれた。2年生で正捕手になると、全国高校総体の初優勝に貢献。「一から全てを教えてくれたのが吉田先生。今でも私のベースにある」と感謝する。

 大学卒業後に日本リーグの日立へ進むと、安定したリードや強打に加え、持ち味のフットワークを披露。守備や走塁でも見せ場をつくってきた。2018年には初のベストナインに選ばれた。

 今季のリーグ戦は9位に沈んだが、気持ちを切り替え、東京五輪に向けた日本代表の強化選手として代表合宿に臨んでいる。ライバルは18年世界選手権代表の我妻悠香(ビックカメラ高崎)、08年北京五輪代表の峰幸代(トヨタ自動車)と好選手ばかり。清原は「五輪の延期でアピールできる時間も延びたと捉えたい。私にとってはプラスの1年だと思う」と前向きに語る。

 きよはら・なゆ  1991年、大阪府生まれ。京都西山高2年で全国高校総体(インターハイ)初優勝。園田学園女大を経て2014年から日立。15年東アジアカップ優勝。18年ベストナイン。165センチ、63キロ。右投げ右打ち。