京都府の西脇知事

京都府の西脇知事

 大阪府が新型コロナウイルスの感染拡大を警戒する独自基準を非常事態の「赤信号」に引き上げたことを受け、京都府の西脇隆俊知事は4日、府民に対し、大阪府との不要不急の往来自粛を呼び掛けた。同府が求めている看護師の派遣に向け、調整を進めていることも明らかにした。府庁(京都市上京区)で記者団の取材に答えた。

 府は先月27日、感染が拡大している大阪市や名古屋市、札幌市、東京23区との飲食を目的とした往来自粛を要請した。範囲や対象を広げる理由について、西脇知事は「京都府民への感染リスクが高まった」と説明。ただ、今回は呼び掛けの度合いをやや抑えた「お願いベース」とし、引き続き感染の可能性が高い飲食目的に絞った前回要請に重点を置いて協力を求めるという。

 重症者の増加に伴い医療態勢が逼迫(ひっぱく)している大阪府は、全国知事会や関西広域連合を通じて看護師の派遣を他府県に要請している。これに対し「現在検討しており、何らかの協力が必要だ」と述べた。

 京都府内の感染者数は3日まで1週間平均で1日21・57人。西脇知事は「爆発的な感染には至っていない」としつつ、「寒くなって季節性インフルエンザの流行と重なる。引き続き予断を許さない状況」と警戒感を示した。

 その上で、府民に対し3密回避やマスクの着用、飲み会は2時間までを目安にするといった感染予防の基本徹底を呼び掛けた。一方、大阪市などが行っている飲食店への時短営業要請については、府内の現状では感染拡大を防ぐ効果は薄いとし、当面は実施しない考えを示した。