国会議事堂

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 菅義偉首相は4日の会見で、日本学術会議の会員候補任命拒否を巡り学術界からの反発が依然広がっていることに対し「(反発は)大きくなるんじゃないかなと思っていた」と述べた。一方過去の内閣記者会のインタビューで学術会議からの推薦名簿は「見ていない」としており、改めて発言の整合性が問われそうだ。

 2日に人文・社会科学系の310の学協会が6人の任命拒否撤回を求めて声明を発表するなど、首相の権限行使について学術界からの異論は根強い。京都新聞社は首相が臨時国会で任命拒否の理由を説明したにもかかわらず、なぜ反発が続くと思うか認識を尋ねた。

 首相はその理由については答えず、新規会員が入りにくい学術会議の閉鎖性などを指摘し、官房長官の時から現状のままでいいのか問題意識を持っていたと説明。自民党総裁選で既得権益やあしき前例主義の打破を掲げて勝利したことを論拠に「学術会議はまた新しい方向に向かった方がいいのではないかという意味合いで内閣法制局の了解を得て」判断したと語った。

 首相は判断理由について「国会で丁寧に説明してきた」と語ったが、一部の野党から予算委員会などで答弁の変遷や矛盾点を突かれ批判は収まっていない。