くぎを使わず材木を組む工法など、町家建築の伝統技術を伝える塾を開校する内藤さん(京都市東山区)

くぎを使わず材木を組む工法など、町家建築の伝統技術を伝える塾を開校する内藤さん(京都市東山区)

 町家建築技術を次世代に継承しようと、京町家の保存・改修を手がける京都市東山区の工務店が、建築関係者を対象とした小規模塾を今秋開校する。「先人の知恵がつまった町家は日本の宝。伝統技術を学んで、広く活躍してもらいたい」と、生徒を募っている。

 企画したのは創業100年を超える「祗園内藤工務店」代表取締役の内藤朋博さん(41)。高齢の大工が退職するなど、町家建築技術を持つ職人が全国的に不足している現状があるという。高度な技を必要とする伝統的建築物を守り、新たに生み出すには若い世代が技術を習得する場が必要と、開校を決めた。
 塾では、町家の柱や梁(はり)に使われる、くぎを使わずに材木を組む工法の「継手(つぎて)」や「仕口(しくち)」といった専門技術の実技指導を行う。11月17日に開校し、毎月2回、1年間かけて左京区北白川にある同工務店作業場で教える。