白い煙を引いて空高く昇る「流星」(2015年11月、滋賀県米原市池下)

白い煙を引いて空高く昇る「流星」(2015年11月、滋賀県米原市池下)

 滋賀県の選択無形民俗文化財に登録されている狼煙(のろし)の一種「流星」が、10月27日に米原市甲津原の奥伊吹スキー場で打ち上げられる。現在は縁起物として知られ、新元号制定と天皇即位を記念して4年ぶりに打ち上げる。

 流星は関ケ原合戦の時、石田三成が戦況を佐和山城に伝えるために使ったのが起源といわれている。敗れた三成方の武士が旧坂田郡に住み着き、その製法を伝えたとされる。
 米原市などでつくる実行委員会が実施する。長さ4、5メートルの竹ざおに、約2キロの火薬を詰めた鉄管をくくり付けたものを火薬で12本を順次打ち上げる。
 竹ざおの先端には、明治時代末期ごろから縁起物として日傘をつけるようになった。高さ約200メートルまで上がって落ちてくる日傘を拾う「日傘拾い」は、伝統行事として親しまれている。
 流星は米原市のほか、静岡市など全国3地域で伝承されており、米原市は火薬の調合から打ち上げまでを地元が一貫して行う点で貴重という。4年前は市制10年を記念して同市池下で打ち上げたが、より安全性を考慮し今年は甲津原で行う。
 観覧無料。打ち上げは午後0時半から。当日はJR米原駅―奥伊吹スキー場間の送迎バスを事前予約制で運行する。問い合わせは米原市歴史文化財保護課へ。