国宝の本堂内に虫干しされる寺宝の掛け軸(滋賀県湖南市・長寿寺)

国宝の本堂内に虫干しされる寺宝の掛け軸(滋賀県湖南市・長寿寺)

 湖南三山の一つ、長寿寺(滋賀県湖南市)でこのほど、寺宝の虫干しが行われた。信徒約20人が協力し、掛け軸約30点を国宝の本堂内につるした。

 紅葉観光シーズンを前に所蔵品を守ろうと昨年に続き実施した。軸を納めた木箱を収蔵庫から運び出し、「聖観音曼荼羅(まんだら)図」「観経変相図」2幅の県指定文化財3点を含む鎌倉―室町時代の仏画などを、本堂壁面の木枠に掛け棹(ざお)を使って慎重につるした。約5時間にわたり風を通し、破損がないかも確認した。

 藤支良道住職(47)は「寺宝を代々引き継いでいけるのも地域のみなさんのおかげ」と感謝していた。