アンドロメダやセレーネなど、神話の世界を描いた作品が並ぶ会場(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

アンドロメダやセレーネなど、神話の世界を描いた作品が並ぶ会場(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

 ギリシャ・ローマ神話など古典の主題が西洋美術の中でどう表現されたかを楽しむ展覧会「西洋近代美術にみる 神話の世界」(京都新聞など主催)が18日、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで始まった。近代以降を中心にピカソ、マッタら現代作家も含め、思い思いに表現された作品が、見る人をロマンチックな世界に誘っている。
 ギリシャ・ローマ神話はヨーロッパで昔から美術の題材になってきたが、18世紀に遺跡発掘が盛んになり、建築家で考古学者でもあったピラネージの著書「ローマの古代遺跡」が刊行されると、古代へのあこがれが高まった。
 展覧会冒頭にピラネージの版画や古代ギリシャの陶器が並び、当時の空気を伝える。レイトン「月桂冠を編む」、アルマ=タデマ「お気に入りの詩人」などの油彩画は古代の人々を優雅な想像で補い描く。ブールデルの彫刻「横たわるセレーネ」は引き締まった中性的な体が美しい。
 デュフィやローランサンの作品では、オルフェウスやレダなど神話の人物が現代的な感覚の中に息づいている。
 狩りの女神・ディアナを描いたポスターにひかれて見に来たという京都府大山崎町の女性は「ギリシャ神話の神々が好き。神々の相関図などを考えながら見ると楽しい」と話していた。11月17日まで。有料。