国立博物館に寄託されている寺宝が里帰りして再現された開山忌のしつらえ(京都市右京区、妙心寺大方丈)

国立博物館に寄託されている寺宝が里帰りして再現された開山忌のしつらえ(京都市右京区、妙心寺大方丈)

 妙心寺(臨済宗妙心寺派大本山、京都市右京区)の文化財や伽藍(がらん)を守ろうと結成された「微笑(みしょう)会」が今年、結成50周年を迎えた。18日に記念大会が行われ、全国の会員ら約400人が節目を祝った。
 微笑会は、妙心寺に防災設備が完成したのを機に1969年に結成された。幅広い会員を募って文化財の護持を図る組織は全国的にも珍しいという。志のある約2500人が会員となり、会費を基に文化財修復などが行われている。
 法堂で営まれた式典には彬子女王も出席、「文化財を生活の一部として守り続けるお寺も、それを支える微笑会の活動もすばらしいと思う」と述べた。
 大方丈では江戸時代に行われていた開山忌の様子を再現。普段は京都や奈良、東京の国立博物館に寄託されている海北友松筆「花卉(かき)図屏風(びょうぶ)」(重要文化財)、狩野山楽筆「厳子陵(げんしりょう)・虎渓三笑(こけいさんしょう)図屏風」(同)などがこの日のために寺に里帰りした。正面には虚堂智愚(きどうちぐ)らの肖像が掲げられ、四方を寺宝に囲まれた空間を参加者がゆっくりと楽しんだ。