京都地裁

京都地裁

 京都朝鮮第一初級学校(京都市南区、閉校)への差別的な発言で社会的評価をおとしめたとして、名誉毀損(きそん)罪に問われた「在日特権を許さない市民の会(在特会)」元幹部の男(50)=右京区=の論告求刑公判が18日、京都地裁であった。検察側は「悪質で強い非難に値する」として懲役1年6月を求刑、弁護側は無罪を主張し、結審した。判決は11月29日。

 起訴状では、2017年4月23日、京都朝鮮第一初級学校跡地そばの公園で、拡声器を使い「ここに日本人を拉致した朝鮮学校があった」などと発言。動画をインターネット配信し、同校を運営していた学校法人京都朝鮮学園の名誉を傷つけた、としている。

 論告で検察側は「演説の目的は、朝鮮学校というだけで犯罪者だと印象づけることにあり、公益性はない」とした上で、同校に向けて差別をあおるヘイトスピーチを行った事件で過去に有罪となった点に言及し、「確信犯的に再犯を繰り返している」と指摘した。

 一方、弁護側は「特定の政治的主張によって有罪とするのは不当。言論封殺のレッテル貼りだ」と主張。被告は意見陳述で「表現の自由だ」と述べた。