地域の食材を生かしたメニューについて話す田中さん(亀岡市大井町、no-mu cafe)

地域の食材を生かしたメニューについて話す田中さん(亀岡市大井町、no-mu cafe)

築100年以上の古民家を改装した「no-mu cafe」(亀岡市大井町)

築100年以上の古民家を改装した「no-mu cafe」(亀岡市大井町)

 京都府亀岡市出身の芸術家田中英行さん(39)が、同市大井町並河にある築100年以上の実家を改装し、12日に「no―mu cafe」をオープンする。亀岡の野菜をふんだんに使ったメニューが売りで、カフェがいろんな人が交わる場となるよう期待を込める。

 京都市立芸術大大学院を修了し、世界各国で活動していた田中さんは2015年、空き家となっていた実家の再生を決心し、自ら改修した。これまで、海外のアーティストやシェフ、研究者らが一定期間滞在して作品などをつくる「アーティスト・イン・レジデンス」の事業や宿泊業に活用してきた。

 だが、新型コロナウイルスの影響で海外からの客足は一気に遠のいた。今度は「持続性」に目を向け、地域の人たちのコミュニティースペースとして使えたらと、カフェを開業することにした。

 古民家らしい間取りを生かしつつも明るくモダンな店内には、アンティークの家具を並べた。京都市の人気カフェの協力を得て、スパイスカレーやオープンサンド、もなかなど、丹波地域の食材が引き立つメニュー構成にこだわった。

 5、6日のプレオープンでは、芸術仲間やチラシを見た地元客が多数訪れ、早速売り切れるメニューもあった。田中さんは「いろんな材料を皿の上に乗せる『食』や、さまざまな土地から人が集まる『場所』。カフェは作品に込めてきた価値観とリンクしている」と語る。

 当面は土・日曜の午前11時~午後5時に営業する。問い合わせはインスタグラムで受け付ける。