黄桜のラグビーファン向けクラフトビール「NO SIDE」(伏見区)

黄桜のラグビーファン向けクラフトビール「NO SIDE」(伏見区)

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で日本が初のベスト8に進出し、京都でも商戦が盛り上がっている。多くのスポーツ用品店で日本代表のジャージー(ユニホーム)が完売し、酒造メーカーによるラグビーファン向けのビールは絶好調の売れ行きだ。日本チームの躍進が大きな追い風となっている。
 「想定を上回る売れ行きだった。日本代表のおかげです」。全国で5店舗を展開するラグビー用品専門店「トリコロール京都本店」(京都市下京区)の廣瀬満彦店長は驚く。同店ではW杯開幕までに日本代表の公式ジャージーを300着入荷したが、10月初旬には在庫がなくなった。
 W杯で日本が初戦のロシアに続いて強豪のアイルランドに勝つと日本のジャージーが飛ぶように売れた。観光の海外ファンも多く立ち寄り、土産に買う人が目立ったという。
 ジャージーは全国的に品薄で、専門店のスポーツミツハシ(中京区)や京都高島屋(下京区)でも完売した。製造元のカンタベリーオブニュージーランドジャパン(東京)によると、従来より20倍多い約20万着を生産したが、連勝で応援も盛り上がり、すぐに品切れとなったという。
 アルコール飲料も好調だ。酒造大手の黄桜(伏見区)は、ラグビーにちなんだクラフトビール「NO SIDE(ノーサイド)」を6月に発売。当初は瓶のみだったが、好評で8月に缶製品も投入。W杯が始まると注文が殺到し、「瓶入りの生産数は当初計画の3倍に跳ね上がった」(営業統括部)と喜ぶ。
 ホテルも集客増に沸く。リーガロイヤルホテル京都(下京区)は18日までの大会期間中に出場国の宿泊客が3割伸び、レストラン利用者の外国人比率も増えているという。
 1階レストラン「オールデイダイニング カザ」では開幕戦から試合をテレビ放映し、日本代表チームをイメージした応援カクテルも提供。決勝トーナメントの日本戦がある20日からは、ラグビーボール型のパンに好きな具材を挟んで食べる「カスタマイズサンド」をディナーの新メニューに加え、日本の活躍や大会の盛り上がりに期待を寄せる。