大津市長選に向けて会見で語る田中修氏(大津市役所)

大津市長選に向けて会見で語る田中修氏(大津市役所)

 任期満了に伴う大津市長選(来年1月12日告示、19日投開票)に、会社員の田中修氏(55)が無所属で立候補することを18日、正式表明した。同市内で記者会見した田中氏は、「普通の市民の視点を大事にしながら市政に取り組みたい」と決意を述べた。

 田中氏は現市政について、市民センター再編を巡る住民とのコミュニケーション不足などを念頭に「議論が徹底的にできていない。市役所の中や市民の声を聞き、協力を得るべきだ」と批判した。大手商社に30年以上務め、シドニーやニューヨークで金属資源開発に携わった経験から「組織の中で人の力を集めながら、しっかりやり遂げていくことができる」と強調した。

 市の玄関口であるJR大津駅や京阪びわ湖浜大津駅かいわいの人通りが減っているとして、「街の魅力がかすれつつある。再生の活力を生み出し、20年後を見据えた街づくりに取り組む」とも述べた。重視する分野として、教育や医療介護、高齢者やボランティアの活動支援などを挙げた。

 選挙では「完全無所属で立候補する。ドアを開け、皆さんと連携したい」とし、幅広い支援を求める方針。政党や各種団体に推薦を依頼するかどうかは「まだ白紙」と話した。

 田中氏は大津市出身。東京大卒。三菱商事に勤務し、7月に早期退職の手続きをした。8月から自らが立ち上げた政治団体「大津再生プロジェクト」の代表を務める。

 同市長選への立候補表明は滋賀県議の佐藤健司氏(46)=自民党=に続き2人目。現在2期目の越直美市長(44)は態度を明らかにしていない。