京都市青少年科学センターに展示されている雌雄の特徴を持ったミヤマクワガタの標本(伏見区・同センター)

京都市青少年科学センターに展示されている雌雄の特徴を持ったミヤマクワガタの標本(伏見区・同センター)

左(雌)と右(雄)で、体表の質感や頭の大きさも異なることが分かる

左(雌)と右(雄)で、体表の質感や頭の大きさも異なることが分かる

 京都市伏見区の市青少年科学センターで、体の中心線を境に、雌雄の特徴を併せ持つミヤマクワガタの標本が展示されている。左京区の鞍馬小で育てていた個体で、同センターは「体の一部で雌雄が混ざることはあるが、中心線でくっきり分かれている例は貴重」とする。

 クワガタは7月7日、同小の管理用務員が校内で見つけ、1年生の教室で児童が育てていた。9月上旬に死んだ後、センターに贈られた。

 体長4・4センチほどのクワガタは右側に雄、左側に雌の特徴を持ち、左がわずかに小さい。大あご(はさみ)は雄同士の戦いに勝つために長く発達した右側に対し、左側は土や木を掘るための太くて短い形状になっている。脚の長さや体の表面の質感などからも、雌雄の違いが分かる。

 センターによると、卵細胞が分裂する初期段階で何らかの異常が起き、中心で雌雄に分かれたとみられるという。担当者は「雄と雌の標本を見比べるより、機能や造りの違いがよく分かる」と話す。鞍馬小の日吉肇校長は「自然豊かな鞍馬の環境に思いをはせてもらいたい」と願う。

 センターは午前9時~午後5時。木曜と12月28日~1月3日休館(12月24日は開館)。有料。