青葉容疑者の鑑定留置をしていた京都地検

青葉容疑者の鑑定留置をしていた京都地検

 起訴前の鑑定留置はどのような手順で進められるのか。精神科医で日本司法精神医学会の五十嵐禎人理事長(千葉大教授)によると、鑑定医は容疑者本人への面接や医学的検査などを通じて、事件当時の精神状態を見極めるという。

 鑑定の中心になるのは面接だ。医師は検察庁から届いた捜査記録を読み込んだ上で、時間をかけて「事件当時に何を思っていたか」「幻覚や妄想はあるか」を調べる。容疑者の生育歴や事件前後の生活状況なども聞いていく。

 「身体の病気に起因してうつなどの症状が出ることもある」といい、血液や脳波の検査、胸部コンピューター断層撮影(CT)を実施する場合もある。知能や性格を把握するため、心理検査も行うという。

 容疑者に精神疾患がある場合、犯行に影響を与えたかどうかは、面接結果だけでなく捜査資料などの客観的情報を精神医学の観点から分析する。疾患の種類や病状、過去の病歴が重要な手掛かりになるという。

 ただ、起訴前に刑事責任能力を判断するのは検察官の役割になる。五十嵐理事長は「医師は心神喪失や耗弱に当たるかの見解は示さない。精神疾患などが容疑者の判断や行動にどう影響を与えたか、評価を述べるだけだ」と話す。