萩生田光一文科相(2019年10月撮影)

萩生田光一文科相(2019年10月撮影)

 小中学校で上半身裸にして児童生徒の定期健康診断を行うことに疑問の声が上がっている問題で、萩生田光一文部科学相は11日、文科省としての統一した指針づくりに向け「医師の考え方も伺いながら必要な対応を考えたい」と述べた。

 学校健診を巡っては、児童生徒を一律に上半身裸にさせて健康診断を行う形態が古くから広く取り入れられ、現在も継続する学校があるが、特に思春期の女子は裸になることを強いられてストレスを感じたり、トラウマになったりしたという声が上がっている。

 萩生田氏はこの日の記者会見で、虐待の兆候を示すあざの確認や背骨の異常を調べる脊柱検査において、視診などの丁寧な診断が必要とする一方、「児童生徒のプライバシー確保や発達段階の配慮も当然必要。どのような対応が可能か医師会とも意見交換を進めている」と現状を説明した。

 上半身を脱衣させるかどうかについては、各自治体の教育委員会や学校で対応が分かれ、文科省が統一した見解を示すべきとの指摘もある。萩生田氏は「そういう現場の声も聞いている」と述べ、検討課題にあるとの認識を示した。

 この問題は、京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に、女子児童生徒の保護者から小中学校での健診の方法に対して疑問の声が相次いで寄せられ、11月21日付朝刊で保護者や専門家の声を紹介した。