表現の自由をテーマに講演する平野啓一郎さん(京都市中京区・立命館大朱雀キャンパス)

表現の自由をテーマに講演する平野啓一郎さん(京都市中京区・立命館大朱雀キャンパス)

 京都弁護士会の「憲法と人権を考える集い」が12日、京都市中京区の立命館大朱雀キャンパスで開かれた。50回目の節目を迎えた今年のテーマは「表現の自由」。作家の平野啓一郎さんが講演し、インターネット時代の心構えについて縦横無尽に語った。

     同集いは1971年に「婦人作家の目から見た日本の裁判」と題して瀬戸内晴美さんを招いて以降、いじめや改憲、高齢者の生活と介護といった折々の課題に着目し、毎年、社会へ発信してきた。


 今年は、聴衆に直接語りかけるライブ感と新型コロナウイルス感染拡大防止を両立させるため、会場の定員を100人に制限するとともに、オンラインでの配信に踏み切った。


 平野さんは、ネット時代には「部分的なところだけ(切り取られ)流通していく可能性はある。どういう言葉を使うのが適切なのか、議論を続けることが重要」と訴えた。米大統領選でも問題となった「フェイクニュース」については「恒常的に人がうそばかりついている社会は、それ(書き込み)が本当かどうか常に迷う。本当の場合とうその場合の準備をしなければならず、高コスト、高リスクだ」と指摘。対策として「SNSの(運営)会社による適切な管理も必要」との見解を示した。