伊藤さんの遺影を手に、申し入れのため京都医健専門学校を訪れた家族ら(14日、京都市中京区)

伊藤さんの遺影を手に、申し入れのため京都医健専門学校を訪れた家族ら(14日、京都市中京区)

 福井県南越前町で9月、京都医健専門学校(京都市中京区)のダイビング実習に参加していた大津市の伊藤駿希さん(19)が溺れて死亡した事故で、伊藤さんの遺族らが14日、事故原因の究明や再発防止を目的とした第三者調査委員会を設置するよう同校に申し入れを行った。

 申し入れ書や遺族らの説明によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、本来ならダイビング実習の前に実施するプール実習が行われず、ダイビング実習も例年なら1泊2日の日程が日帰りになった。当日はインストラクター1人で学生4人を引率するなど、安全管理に疑問があるとして調査のための第三者機関設置を求めた。

 14日は伊藤さんの両親と姉2人が同校に申し入れ書を提出した。その後、会見を開いた両親らは、学校側から事故原因について説明がないことに疑問を投げ掛け「学校は子どもを安全に預かり、家庭へと返すべき場所。安全対策が講じられていれば事故は起きなかったのではないか。早急に対策を講じ、安全に通える学校をつくってほしい」と訴えた。同校は「申し入れ書を精査し、誠実に最大限の対応をさせていただく」とコメントした。

 事故を巡っては、敦賀海上保安部が今月10日、実習を担当した男性インストラクターを業務上過失致死の疑いで書類送検した。