青葉真司容疑者(2019年7月16日、京都府宇治市)

青葉真司容疑者(2019年7月16日、京都府宇治市)

 昨年7月に京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)が放火され、36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、京都地検は殺人罪などで青葉真司容疑者(42)=殺人、現住建造物等放火容疑などで逮捕=を勾留期限となる16日に起訴する方針を固めた。関係者への取材で分かった。半年間の精神鑑定の結果を踏まえ、事件当時、刑事責任能力を問える状態だったと判断したとみられる。

 捜査関係者の説明では、青葉容疑者は逮捕後、府警の調べに「ガソリンを使えば多くの人を殺せると思った」「当初は包丁で襲うつもりだった」と供述。現場に持参した柳刃包丁6本は事件の数週間前、自宅のあるさいたま市内で購入するなど、明確な殺意や計画性がうかがえることから、地検は青葉容疑者が善悪の判断や行動を制御する能力を有していたと判断した模様だ。

 青葉容疑者は京アニに小説作品を応募しており、逮捕後は同社のアニメを複数挙げて「自分の小説を盗用された。京アニが許せなかった」と動機を供述したという。同社は盗作を全面的に否定しており、府警は一方的な思い込みから恨みを募らせたとみている。

 青葉容疑者は昨年7月18日午前10時半ごろ、京アニ第1スタジオに玄関から侵入し、ガソリンをまいて火を付けて建物を全焼させ、屋内にいた社員36人を殺害し、33人に重軽傷を負わせた疑いで、今年5月27日、京都府警に逮捕された。地検は6月9日から今月11日まで、事件当時の精神状態を詳しく調べる鑑定留置を実施していた。