大津地裁

大津地裁

 生活保護の対応をしていた男性を殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた滋賀県米原市社会福祉課の元主事(28)=懲戒免職=の裁判員裁判の論告求刑公判が16日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。検察側は懲役5年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求め、結審した。判決は22日。

 検察側は論告で、元主事はケースワーカーとして関わっていた男性(27)の殺害を決意し、包丁2本と死体遺棄用のビニール袋を用意し車内で攻撃を繰り返したとし、「犯行態様は極めて危険で一定の計画性があった」と指摘。男性からの業務外の度重なる要求などに悩みつつ周囲に相談していなかった点を挙げ、「動機は短絡的」と断じた。

 弁護側は、元主事は事件当日まで犯行の準備をせず、職場の人員不足などもあり、「精神的に追い詰められ場当たり的に犯行に及んだ」と説明。元主事は最終意見陳述で「被害者に恐怖を与え申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 起訴状によると、元主事は昨年12月24日午後10時35分ごろ、滋賀県長浜市の路上に止めた軽乗用車内で、男性の腹部を包丁で刺すなどし、全治約10日間のけがを負わせた、などとしている。