道路情報提供システムで表示された16日の綾部市老富町の積雪量

道路情報提供システムで表示された16日の綾部市老富町の積雪量

実際の老富町は積雪はあるものの異常な量ではなかった(2020年12月16日午前10時41分撮影)

実際の老富町は積雪はあるものの異常な量ではなかった(2020年12月16日午前10時41分撮影)

 「積雪量564センチ」-。京都府北部で前夜から降雪が続いた16日、府の道路情報提供システムが綾部市老富町の積雪量を5メートル超と示した。福井県境の現地では例年と変わらない雪景色が広がっており、管理する府中丹東土木事務所は「どう見てもそんな積雪量ではなく、何らかの観測機器のエラーではないか」と原因を調べている。

 老富町は綾部市東部の福井県境にあり、府道1号が走る。15日から積雪していたが、16日午前の府の道路情報提供システムで、「564センチ」の積雪(午前11時30分現在)とのデータが表示された。

 だが、実際の積雪は長靴がすっぽり埋まる程度。同土木事務所も観測所近くのライブカメラや現地視察で確認したが、5メートルもの雪はなかった。老富町に住んでいる酒井省吾さん(68)は「ここはよく積もっても1メートル。近年はそんなに降らないし、50センチの間違いじゃないか」と苦笑い。

 各地の積雪量は高所に設置されたセンサーからレーザーを照射、跳ね返りを捉えて高さを観測する。同土木事務所によると、センサー上に雪が積もり、レーザーを遮って積雪量を誤認した可能性があるという。誤値について土木事務所の担当者は「機器に何か故障があったのか、詳しい原因を調べる」と話す。

 気象庁によると、1981年以降の府内の最高積雪量は、2011年1月に京丹後市峰山で記録した110センチになっている。