食害が問題になっているジャンボタニシ

食害が問題になっているジャンボタニシ

屋内での研修後、田んぼに移動し、ジャンボタニシ駆除を目的としたトラクターの耕運実演を見学する参加者(野洲市須原)

屋内での研修後、田んぼに移動し、ジャンボタニシ駆除を目的としたトラクターの耕運実演を見学する参加者(野洲市須原)

 滋賀県は16日、ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の防除対策研修会を野洲市内で初めて開いた。県内の水田で食害が増加しているためで、農家ら約60人が被害状況や冬場にできる対策を学んだ。

 ジャンボタニシは南米原産の巻き貝で大きい個体は体長7センチほどに成長する。田んぼの土中で越冬し、毎年5月ごろから活動が活発化。植えたばかりの柔らかい稲を食い荒らす。

 県病害虫防除所によると、今年は暖冬の影響で越冬する貝が多く、水稲への被害確認は県南部を中心に県内計約20ヘクタールに上り、前年の3ヘクタールを大きく上回った。

 研修会は水稲の被害を防ぐ目的で、県農政水産部や市町、近畿農政局の職員らも出席。最初に、ジャンボタニシの生態や被害状況が報告され、農業・食品産業技術総合研究機構の松倉啓一郎上級研究員は石灰散布や水路口へのネット設置といった防除法を紹介し、「田植え前に対策を打つことが重要だ」と強調した。

 この後、参加者は市内の田んぼに移動し、トラクターで耕運して土中のジャンボタニシを破壊する駆除方法の実演を見学。病害虫防除所職員はトラクターを通常より遅く走らせ、細かく耕運することで有効に駆除できると説明した。