宇宙飛行士に関する取材秘話を交えながら漫画家としての思いを語る小山宙哉さん(京都市伏見区・市青少年科学センター)

宇宙飛行士に関する取材秘話を交えながら漫画家としての思いを語る小山宙哉さん(京都市伏見区・市青少年科学センター)

 宇宙飛行士を目指す兄弟の成長を描く人気漫画「宇宙兄弟」の作者で、京都市出身の小山宙哉さんの講演会がこのほど、伏見区の市青少年科学センターで開かれた。小山さんは宇宙飛行にまつわる取材秘話を交えながら「漫画を通じて作者の思い以上のものを読者に感じてほしい」と創作の思いを語った。
 同作はコミック累計2千万部を超える大ヒット作。小山さんは、日本初の女性宇宙飛行士・向井千秋さんの夫で病理医の向井万起男さんの話を紹介。万起男さんから「何を書いてもいいんだよ」と言葉を掛けられたことで、自由で個性的な宇宙飛行士像が生まれたと説明した。
 取材で訪れた米国のケネディ宇宙センターのスタッフから着想を得たキャラクターを紹介して「自分が体験したことは自信を持って作品に生かせる」と話した。
 母校の市立銅駝美術工芸高(中京区)時代に描いた四コマ漫画にも触れ、「友達が作品を読んで笑ってくれたことが自分の中で喜びの体験として残っていた。高校時代から書き続けてきたことが宇宙兄弟につながっている」と振り返った。
 講演会は市青少年科学センターが開設50周年を記念して開き、ファンら約200人が訪れた。