福袋を買い求める人でにぎわった今年の百貨店売り場。コロナ禍における今回は密回避に各社が工夫を凝らす (2020年1月2日、京都市下京区)

福袋を買い求める人でにぎわった今年の百貨店売り場。コロナ禍における今回は密回避に各社が工夫を凝らす (2020年1月2日、京都市下京区)

 新型コロナウイルスの感染拡大で、京都市内の百貨店の福袋商戦が様変わりしている。例年1月2日と3日に店頭販売していた福袋だが、2021年は事前予約制やオンライン販売した商品の宅配が主流だ。「密」を避けるために各社は客足の分散化を図っている。

 福袋の予約制に踏み切ったのは、京都高島屋。12月下旬まで店頭とウェブで予約を受け付け、店頭予約は29~31日または来年1月4日以降に店で福袋を引き渡す。ウェブ予約の店頭受け渡しは同4日以降だが、自宅配送の商品も取り扱う。

 大丸京都店、ジェイアール京都伊勢丹、藤井大丸の3店は、1月2日から例年通り店頭販売する福袋も一部用意した。

 だが、3店ともオンライン注文での自宅配送を取り入れ、来店客の集中を抑制する。また大丸京都店は、12月26日から「としのせ福袋」を店頭で先行販売し、来店時期の分散を狙う。京都伊勢丹は事前予約後、年明けに店内で受け取れる福袋も準備した。

 例年、冬物在庫のセールと重なる福袋商戦は大きな売り上げが期待されているが、コロナ禍の今回は商品展開が「縮小気味」(店舗関係者)の店もある。

 体験型の「コト消費」関連の展開が目立たない半面、外出を避けて自宅にこもる「巣ごもり需要」を意識し、ルームウエアなどを充実した福袋もある。