「熊谷陣屋」の藤の方役で18日から顔見世に出演した秀太郎さん(左)。熊谷役の仁左衛門さんと、人間国宝の兄弟がそろった(京都市東山区・南座)

「熊谷陣屋」の藤の方役で18日から顔見世に出演した秀太郎さん(左)。熊谷役の仁左衛門さんと、人間国宝の兄弟がそろった(京都市東山区・南座)

 京都・南座の「顔見世興行」で、体調不良のため初日から休演していた京都育ちの人間国宝、片岡秀太郎さん(79)が18日、舞台に復帰した。9歳だった1950(昭和25)年から顔見世に出ており、前人未到の最多出演記録を通算71回に更新した。

 第2部「熊谷陣屋」に、藤の方役で出演。登場すると客席から大きな拍手が送られた。同じく人間国宝の弟、片岡仁左衛門さん(76)演じる主人公・熊谷と、情のこもったやりとりを見せた。

 顔見世は5日に開幕し、19日が千秋楽。今回の「熊谷陣屋」は、相模役を務める片岡孝太郎さん(52)が先月、新型コロナウイルスに感染した影響で、父の仁左衛門さんも濃厚接触者として初日から2日間を休演。代役が相次いだが、10日から復帰した孝太郎さんに続き、秀太郎さんも舞台に戻り、当初予定通りの役者が初めてそろった。