滋賀県警本部

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 滋賀県東近江市の湖東記念病院で患者を死亡させたとして滋賀県警に逮捕され、殺人罪で懲役12年の判決が確定し服役後、再審で無罪判決(確定)を受けた元看護助手西山美香さん(40)=彦根市=が近く、国や県を相手に国家賠償請求訴訟を起こすことについて、県警の滝澤依子本部長は18日の定例会見で「適切に対応する」と述べるにとどめ、具体的な方針には言及しなかった。

 県警は今年3月の再審判決以降、西山さんに直接謝罪をしておらず、当時の捜査の内部調査結果も明らかにしていない。西山さんは、再審判決が不当性を指摘した当時の捜査の実態解明などを目指し、25日に大津地裁に提訴する予定。会見で、滝澤本部長は「これまで県議会などで説明してきた通り。事案を踏まえて適切に対応するのは当然のこと」などと回答。6月の県議会では謝罪の意を表明し、「判決を重く受け止め、被疑者の特性に配慮した取り調べや、客観証拠の吟味を進める」などと答弁していた。

 大津地裁は再審判決で、患者死亡は殺人事件でなかった可能性が高いと判断。西山さんの「自白」の信用性や任意性を否定し、取り調べ刑事への恋愛感情を利用して自白を誘導するなどした県警の捜査の不当性を認めた。